栄養診療部 新入職員
この2023年の春、三重大学病院にもたくさんの新人スタッフが仲間入りしました。今回は、その中でも栄養診療部の3人の新人管理栄養士にインタビュー。
患者さんに向けた栄養療法や栄養指導の提供、入院患者さんの献立作り、院内厨房の管理などを担う栄養診療部で、これからどんなプロフェッショナルを目指すのか、フレッシュな声を聞きました。
それ行け!三重大学病院。それ行け!栄養診療部の新人たち。患者さんを食事の面からしっかりサポートするために。
栄養診療部 | |
---|---|
管理栄養士 | 後藤 綾太さん |
管理栄養士 | 田辺 紗弥香さん |
管理栄養士 | 藤岡 愛奈さん |
管理栄養士を目指したきっかけは?
自分が高校生の時に入院し、そこで管理栄養士という職業を知りました。元々は調理の現場に進むことも考えていましたが、医療の分野に興味を持ち、臨床の場に進むことを決めました。
私のきっかけは、大学3年次の臨地実習です。栄養指導を見学した際に、患者さんが、疾患を持ちながらも思い描く生活を実現していただけるように支援をしていきたいと思い、病院管理栄養士を目指しました。
家族が病気になったとき、親身に接してくれた管理栄養士さんに出会ったことです。正しい食事管理が早い回復につながることを教わると同時に、食のもつ影響力に驚き、管理栄養士という職業に興味を持つようになりました。
その後、大学在学中の臨地実習で、改めて管理栄養士の姿を目の当たりにし、食を通して治療に向き合っている方の力になりたいという思いをさらに強くしました。
どんなプロフェッショナルになりたいですか?
事柄だけを見て判断するのではなく、どの現場も“人と人”であることを忘れない柔軟さと、芯を備えた管理栄養士になっていきたいです。
栄養評価・計画・提案する力を身につけ、患者さんとの関わりを密に、他職種と連携して患者さんの現状に合わせた栄養管理を行っていきたいです。
患者さんによって異なる、食欲不振や味覚変化などの悩みに合わせた支援をしていきたいと思い、「がん病態専門管理栄養士」を目指しています。
まずは、今先輩方が教えてくださっていることを1日でも早く自分でできるようになること。その上で、勉強を怠ることなく、一人ひとりの患者さんに合わせた的確な栄養指導や栄養管理計画を提案できるようになりたいです。
将来は、患者さんの食事に関する悩みや不安をしっかり聴き、解決するだけでなく、患者さんを第一に考え、寄り添えるようなプロフェッショナルになりたいです。
現場に入って間もなく3カ月。この間で大変だったことは?
大学時代から料理をすることは嫌いではなかったので、一人暮らしを始めたら、毎日料理をしようと決意していました。しかし、いざ一人暮らしが始まると、毎日料理をする体力がなく、作り置きしたおかずとご飯ばかり食べてしまっています。
カルテの操作方法を覚えるのが大変で、先輩に質問しながら操作している毎日です。早く使いこなせるようにがんばっています。
手元で何か仕事をしながら、電話対応をするというのがなかなか慣れないことの一つです。今は先輩方に助けていただいてなんとかついていっている状況なので、自分でこなせる仕事を増やしていきたいと日々思っています。
10年後の自分に一言!
今は全てが新鮮で、とにかく何事にも全力で取り組むしか成長の方法は無いという気持ちで日々仕事をしています。10年後もこの気持ちを忘れることなく一生成長し続けていてください!
これから先多くの苦難があるかもしれません。立ちはだかる壁にくじけることなくぶつかっていき、試行錯誤しながらその壁を乗り越えていくのが自分らしいと思います。10年後も前向きに夢や目標を追いかける自分でいてほしいです!
一人ひとりにあった的確な栄養指導や栄養計画を瞬時に立てられることはもちろんのこと、この人になら自分の生活や気持ちについて、話してみてもいいかなと思っていただけるような、患者さんと信頼を築ける管理栄養士になっていられたらいいな、と思います!
後藤 綾太さんの横顔
愛知県出身。好物の天ぷら、ハンバーガー、青椒肉絲、カレー、鰻、エナジードリンクなどが元気の源。趣味はキャンプ。
田辺 紗弥香さんの横顔
宮崎県出身。趣味は、動画鑑賞の他、海鮮丼巡りやモーニング巡り。嫌いな食べ物は、トマトとしいたけ。
藤岡 愛奈さんの横顔
三重県出身。好きな食べ物は、(ナイフを入れると半熟卵がとろーっと出てくるオムレツが乗った)タンポポオムライスで、自分でも作れるように練習中。写真を撮ることが趣味で、季節の風景や友人との何気ない日常によくレンズを向けている。
医療スタッフや事務職員、外部委託のスタッフを含め、三重大学病院の日々の運営に携わるのは、総勢約2500人。表から、裏から様々な形で関わるその一人ひとりの力や想いが、平常通りの診療を支えています。
安全な診療、優れた診療、質の高い診療、いずれも技術や設備だけでは成し遂げられません。
VOICEのコーナーでは、いろいろなスタッフの声を通して、三重大学病院の診療に欠かせない「人」としての側面をお伝えします。