新人職員・病院関係者による消火訓練
新年度が始まり、当院にも新たに多くの職員が加わりました。
入職したばかりといえども、これからは患者さんの命を預かる立場として、有事の際には冷静かつ迅速に行動しなければなりません。
例えば、火災発生時の初期消火活動もその一つです。当院では毎年、4月に行われる新人研修の中で新人職員全員の消火訓練を実施しています。
「医療と防災」の17回目は、4月4日に実施した新人職員の消火訓練と、併せて行った病院関係者による消火訓練についてご報告します。
126名の新人職員が消火訓練に参加
今回の消火訓練には、医師、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、放射線技師など新入および入職1年目の職員計126名が参加しました。
新人職員は消火器と消火栓の使用方法について説明を受けた後、津北消防署の職員と当院のエネルギーセンターの職員(日本空調サービス)の指導の下、それを実際に使用しての消火訓練を実践しました。
初めて扱う消火器や消火栓に戸惑いながらも、新人職員はみんな積極的に訓練に参加しており、消火活動の重要性や初期消火の方法について理解を深めました。
病院関係者も消火体験
本年度は新たな試みとして、新人職員の消火訓練後、希望した一般職員や病院関係者が参加できる消火訓練の時間を設けました。
院内で働いている医師やコメディカルスタッフ、事務職等に加え、当院に設置されている学童保育所さくら組の児童も含めた約30名が参加しました。
日常業務の中では触れることのない消火器や消火栓を実際に使用した今回の消火訓練は、一般職員にとっても貴重な体験であり、火災発生時の対応について改めて考えるきっかけになったようでした。
また、児童たちも真剣な表情で参加。訓練後にそれぞれが書いた作文には、「すごいいりょくで水が出ていてびっくりしました」、「初めてやって楽しかったです」、「本当に火災があったら、今日やったことを生かして消したいと思いました」などの感想があり、子どもたちにとっても有意義な消火訓練になったようでした。
三重大学病院は、万が一の災害時に地域の救急医療を担う「災害拠点病院」に指定されています。
災害発生時に、災害による負傷者への対応だけでなく、入院患者さんの医療を継続するという複数かつ重要な役割を適切に実行できるよう、当院では平時から様々な取り組みと準備を行っています。
Online MEWS「医療と防災」では、当院の防災対策やみなさんに役立てていただける防災のヒントをお伝えしています。