医療と防災イメージ

さつき保育園・学童保育所さくら組の津波避難訓練

当院には、三重大学の職員専用の保育園・学童があります。いざという時には、職員だけでなく、その家族も災害から守らなければいけません。その一環として、毎年この時期に、同保育園と学童を対象にした津波避難訓練を行っています。
今回の「医療と防災」では、6月に実施したその津波避難訓練のご報告です。

訓練の概要

日時6月18日(火)
参加者さつき園の職員:13名
さつき園の園児(0~5歳):69名
 学童保育所さくら組:3名
 病院職員:67名
訓練内容地震発生時の対応と三重大学病院外来棟への避難

避難訓練の様子

1 机の下での身の安全確保と点呼

地震発生を知らせるサイレンを聞くと同時に、全員、適切な流れに沿ってスムーズに地震発生時の対応ができました。その後、園庭に出て点呼をおこないました。
同園では、定期的にいろいろな避難訓練を行っているので、災害が起こったときの基本的な動作を全員よく理解していることを改めて確認できました。

2 津波に備えて三重大学病院外来棟への避難

園児は、おんぶや抱っこ、または散歩車と徒歩で、学童保育所さくら組の児童は、負傷を想定してJINRIKIという補助具を付けた車椅子と今年から導入したお散歩ロープを使って移動しました。
今年は、工事に伴い、例年とルートを変更して行いましたが、全員が迷うことなく1階職員専用入口まで到着することができました。災害時は道路が遮断されることもあるため、決まったルートだけではなく、日頃からさまざまな場面を想定しておくのは重要だと感じました。

3 外来棟の階段を使って2階以上に避難

0~2歳児は保育士と病院職員に抱っこで、3歳児は病院職員と手をつないで自分で階段を上がりました。
当院では、園児たちの安全かつスムーズな避難をサポートするために、職員向けのヘルプ者制度を設け、「津波避難誘導マニュアル」を作成しています。同園に近い1階と園児・児童の避難場所となる4階にある部署の病院職員がおもにヘルプ者となっており、万が一のときにも、このように病院職員がサポートする体制を整え、訓練を行っています。
今回も、この制度に登録している病院職員が参加し、役割や流れを確認しました。

4 避難場所として設定した外来棟4階、5階に到着・点呼

全ての園児と学童が、今回避難所として設定した外来棟4階、5階に無事到着し、点呼を完了。その後、副病院長や病院職員から、「がんばったで賞」(オリジナルぬり絵付き賞状)と「ミーベとミッピのシール」を受け取りました。
「こわかった」と感想をもらす小さな園児もいたようですが、みんな勇敢にがんばりました!

災害対策推進・教育センター 担当:[な]

三重大学病院は、万が一の災害時に地域の救急医療を担う「災害拠点病院」に指定されています。
災害発生時に、災害による負傷者への対応だけでなく、入院患者さんの医療を継続するという複数かつ重要な役割を適切に実行できるよう、当院では平時から様々な取り組みと準備を行っています。
Online MEWS「医療と防災」では、当院の防災対策やみなさんに役立てていただける防災のヒントをお伝えしています。

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