はたらく@三重大学病院

薬剤師のキャリア支援プログラム〈後編〉さまざまなキャリアパスを歩んだ先輩の声(File 1)

高度医療を担う特定機能病院から、地域の中核病院や薬局、あるいは教育機関まで、薬剤師としてのキャリアパスには多くの選択肢があります。そうしたいろいろなキャリアにふさわしい人材を育成し、その挑戦を支援するのも当院のような大学病院の薬剤部の重要な役割です。

今回、Online MEWS「はたらく@三重大学病院」のコーナーでは、当院の薬剤部が取り組む薬剤師のキャリア支援について取り上げ、前編でその中核となる「ファーマシーレジデント研修制度」についてご紹介しました。

後編では、実際にその研修に参加し、思い思いのキャリアパスを歩んできた3人の薬剤師から、キャリアアップを支える制度や環境の魅力などについて話してもらいます。

まずは、研究に軸足を置きながら教育と臨床の現場でも活躍する朝居薬剤師。
薬剤部のキャリア支援プログラムの良さを一言で言うと、「2年間で基礎的な薬剤師業務から症例報告の作成まで体系的に学べる点」なのだそうです。

薬剤部 薬剤師・講師
朝居 祐貴

講師として大学で薬学を教える傍ら、研究者として研究に取り組まれています。研究に軸足を置くキャリアパスを選んだのは?

私は、臨床研究に強い関心があり、自ら創出したエビデンスをより多くの患者さんに還元したいと考え、研究に軸足を置くキャリアを志しました。

また、教員であれば、研究の楽しさや達成感を薬剤部員に伝えながら、共に経験してもらうこともできます。研究を通じて、現場に還元できる人材を育てたいと思っています。

臨床に携わる薬剤師としても仕事をしているそうですが、どう両立しているのですか。

現在、私は勤務時間の約5割を調剤室でのセントラル業務や病棟薬剤業務など臨床現場の薬剤師としての仕事に充てています。

そうした臨床に近い立場は自分の教育・研究にも活かされていて、現場ニーズの高いテーマを薬剤部員と議論しながら進めています。

薬学部の学生実習指導では、教育を通じて自分自身の知識を継続的にアップデートする機会にもなっています。複数の役割を担う上で、薬剤部の理解と支援体制が大きな助けとなってきました。

講師として学生に向かうときには、自身の臨床現場での経験やキャリアパスに基づいてアドバイスすることも多い。

薬剤部のキャリア支援プログラムの良さはどんなところにあると感じていますか。

一番の魅力は、レジデント研修を通じて、2年間で基礎的な薬剤師業務から症例報告の作成まで体系的に学べる点です。

特に研究者を目指した私にとっては、教員4名による臨床研究や学会発表、論文作成に対する支援体制が整っていることはとても大きかったです。

また、専門薬剤師の申請に必要な学術活動についても継続的なサポートを受けられる環境が大きな強みです。

「患者さんに還元する研究がしたい」という研究者としての志も薬剤部のキャリア支援制度の中で叶えることができた。

これから薬剤師を目指す方や今後のキャリアについて迷っている方へのメッセージをお願いします。

薬剤師のキャリアの正解は一つではなく、臨床・研究・教育はいずれも互いに深くつながっています。まずは、臨床の現場で課題意識を持ち、自分が「面白い」「やりがいを感じる」と思える分野を大切にしてほしいと思います。

教育や研究に関心がある方も、臨床経験は必ず強みになります。支援制度や周囲の環境を積極的に活用しながら、一歩踏み出してみてください。

また、ぜひ大学院進学にも関心を持ってほしいです。日常診療で見つけたクリニカルクエスチョンから臨床研究を自ら立案し、エビデンスを現場で自立して活用できる力は、今後ますます重要になります。

当院薬剤部では、臨床薬剤学講座にて研究の基礎から実践まで学べる環境が整っており、その経験を次世代の育成に活かしていただける点も大きな魅力です。関心があれば気軽にお問合せください。

薬剤師のキャリア支援プログラム〈後編〉
さまざまなキャリアパスを歩んだ先輩の声
「File 2:レジデント研修が土台となった専門薬剤師としてのキャリアアップ」に続く

薬剤部 薬剤師・講師
朝居 祐貴

出身は岐阜県各務原市。好きな食べ物は趣味の海釣りで釣った魚(特にヒラメ)、音楽はRADWIMPSです。休日は、子供と公園に行ってのんびり過ごしています。
薬剤師を目指したきっかけは、化学構造式を覚えるのが好きだったから。座右の銘は「七転八起」です。

「はたらく@三重大学病院」では、働く場という視点で三重大学病院の取り組みをご紹介します。当院が理念に謳う「信頼と安心が得られる地域医療の拠点」として、質の高い医療を提供し、社会に貢献していくためには、スタッフが誇りと安心を感じつつ、それぞれの力を発揮できる職場である必要があります。そのための取り組みはもちろん、採用情報や研修制度など、いろいろな切り口で話題をピックアップしていきます。

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