健康アドバイス

“理学療法士直伝” 健康エクササイズ ①

年齢を重ねると、筋力や体力の低下により「立つ」「歩く」「座る」といった日常動作が少しずつ大変になります。こうした変化は、サルコペニアやフレイルといった状態とも関係しています。

今回は、特別な器具を使わず、自宅でも安全に取り組める「日常動作を支える基本的な運動」を3種類ご紹介します。

無理のない範囲で、できるところから始めてみましょう!

サルコペニアとは、加齢や病気により筋肉量や筋力が低下した状態のことで、転倒や生活機能低下の原因となります。

一方フレイルは、加齢とともに体力・筋力といった身体的な衰えだけでなく、気力や社会との関わりも低下し、健康な状態と要介護状態の中間にあることをいいます。

どちらも、年齢とともに誰にでも見られるものですが、早い段階から適切な運動を行うことで、予防や改善が期待できます。

【期待できる効果】

  • 太ももやお尻の筋力を保つ
  • 日常動作が安定する
  • 転倒予防につながる

【やり方】

  1. 安定した椅子に浅めに座ります。
  2. 足は肩幅程度に開き、つま先は正面を向きます。
  3. 体を少し前に倒しながら、できるだけ手を使わずにゆっくり立ち上がります。
    手を使わずに立ち上がることが難しい場合は、「手を膝に当てて補助しながら行う」か、「椅子のひじ掛けを支えにして行う」ようにして、無理なく安全に行います。
  4. 立った姿勢からゆっくり椅子に戻ります。

【回数の目安】

5~10回 × 1~2セット/1日

【期待できる効果】

  • ふくらはぎの筋力維持
  • 歩行時の安定性向上
  • バランス能力のサポート

【やり方】

  1. 椅子や壁の近くに立ち、軽く手を添えます。
  2. かかとをゆっくり持ち上げます。
  3. 上げた位置で一度止まり、ゆっくり下ろします。

【回数の目安】

10~20回 × 1~2セット/1日

【期待できる効果】

  • バランス能力の維持
  • 転倒予防
  • 下肢・体幹の安定性向上

【やり方】

  1. 椅子や壁の近くで行います。
  2. 片脚を床から少し浮かせます。
  3. できる範囲で姿勢を保ちます。

【時間の目安】

左右それぞれ10~20秒程度

いずれの運動も下記の点に十分留意して、絶対に無理をしないようにすること。これも健康のために大事なことです。

  • 痛みやふらつきがある場合は無理をせず中止しましょう。
  • 必ず安定した椅子や壁の近くで行ってください。
  • 呼吸を止めず、ゆっくり行いましょう。
  • 「毎日少しずつ」を意識することが大切です。

今回ご紹介した運動は、立つ・歩く・座るといった日常動作を支えるための基本的な運動です。一度にすべて行う必要はありません。
できそうなものから、無理のない範囲で続けてみてください。

リハビリテーション部
理学療法士 亀田一成

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趣味は、登山やキャンプのアウトドアに加えて、F1観戦です。3月に鈴鹿サーキットで開催されたF1も子供と観戦しました。

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