健康一言アドバイス

花粉症対策と治療

春が近づくこの季節、厄介なのが花粉症ですね。今回は、「花粉症」の予防・治療についてご紹介します!!

今や、国民の4人に1人がスギ花粉症といわれ、毎年2月から4月のこの季節が憂鬱な方も多いのではないでしょうか。そんな花粉症に対する治療も、ここ数年で大きく変わりました。

花粉症のイラスト

予防が大切

花粉症は、花粉が体内に入って抗体という物質と結合してくしゃみや鼻水、鼻づまりが起きる反応です。外出を控えること、外出の際はけば立った衣服を避け、マスク、眼鏡をかけること、そして帰宅した時には衣服や髪をよく払うことが大切です。

マスクのイラスト

薬物療法

鼻噴霧用ステロイド薬、経口抗ヒスタミン薬のほか、抗ヒスタミン薬の貼付剤も使用できるようになりました。抗ヒスタミン薬の中には眠気をきたすものがあり、自動車の運転などには注意が必要です。

花粉症の薬物療法のイラスト

アレルゲン免疫療法

薬物療法は症状を軽減させる対症療法ですが、免疫療法は根治療法です。治療は3年から5年続ける必要がありますが、治療をやめたあとも長期にわたり症状を抑えることができるとされています。これまで行われてきた皮下免疫療法に加え、2014年から舌下免疫療法が行えるようになりました。舌下免疫療法は、毎日舌下に治療薬を1分ほど含んで飲み込む治療法で、痛みがなく自宅でできるため頻回の通院は必要ありません。

耳鼻咽喉・頭頸部外科 科長 竹内 万彦

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