それ行け!三重大病院(診療科・部門紹介)

「脊椎脊髄センター」開設

2025年1月、当院に新しいセンターが開設されました。それは、私たちの背中の真ん中にある脊椎(背骨)やその中を通る神経の束である脊髄に関わる疾患を対象とした「脊椎脊髄センター」です。
センターには複数の診療科から医師やその他の医療スタッフが参加し、増加傾向にある脊椎・脊椎関連の疾患に対してチーム医療で取り組んでいます。
今回は、そんな脊椎脊髄センターについて、初代センター長の明田准教授がご紹介します。
それ行け!三重大学病院。それ行け!脊椎脊髄センター。脊椎脊髄疾患の患者さんにより正確な診断と最先端かつ適切な専門的治療を提供するために。

脊椎脊髄センター長
整形外科 准教授 明田浩司

脊椎や脊髄に関わる幅広い疾患が対象

脊椎脊髄センターは、頚部から腰部までを支える重要な役割を果たす脊椎と、その中に位置する脊髄に関連する幅広い疾患を対象とした診療に特化したセンターとして設立されました。

先天性疾患、神経変性疾患、血管疾患、脊椎変性疾患、外傷など多岐にわたる疾患があり、小児、成人、高齢者にわたる広い年齢層の患者さんが存在しています。

診療科間の連携で正確な診断と最先端の治療を提供

脊椎脊髄疾患の患者数は増加し続けており、脳神経外科、脳神経内科、整形外科が主に診療を行っていますが、診断や治療が難しい症例も少なくありません。多くの患者さんが慢性的な疼痛を抱えており、専門的なアプローチが必要です。

脊椎脊髄センターの設立メンバー
左から)整形外科の竹上德彦助教と明田浩司当センター長、脳神経外科の西川拓文助教・当副センター長と宮﨑敬医員。この他に脳神経内科も診療チームに加わっている。

私たちのセンターは、診療科間の連携を強化し、情報共有やコミュニケーションを促進することで、脊椎脊髄疾患の患者さんにより正確な診断と最先端かつ適切な専門的治療を提供することを目指しています。

その一つとして、定期的な症例検討会やミーティングも積極的に開催していきます。

より包括的な診療体制に向けて

開設に際して、脳神経外科、脳神経内科、整形外科に参加いただいておりますが、今後、麻酔科(痛みセンター)、リハビリテーション科、救命救急センターなど脊椎脊髄疾患に関わるさまざまな診療科に参加をお願いし、より包括的なセンター体制を構築していきたいと思っています。

また、関連病院の医師やコメディカルスタッフにも参加していただけるよう、研究会を積極的に開催し、診療のさらなる向上を図っていきたいと考えています。

脊椎脊髄の疾患は運動器と脳神経が影響し合っていることも多い。センターのカンファレンスは、診療科を超えた複眼的な診断や治療方針についての重要な意見交換の場だ。

さらに、脊椎脊髄センターの活動を通じて、国内外に脊椎脊髄病に関する新たな情報を発信することができたら嬉しいですね。

脊椎脊髄センター長
整形外科 准教授
明田浩司

三重県津市の出身です。休日は、ランニングをしています。学生時代は、アメリカンフットボールをしており、自分自身がスポーツ外傷や骨折を経験したことが、整形外科を目指すきっかけになりました。よろしくお願いいたします。

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