三重大学医学部附属病院 広報誌 MEWS Vol.33
循環器 心臓と血管
~ 心不全と主な心疾患の治療と予防 〜
心不全と主な心疾患の治療と予防
「一分間に約70回、一日あたり約10万回」
これは、私たちの心臓の鼓動、つまり拍動の数です。一度の拍動で約60ミリリットルの血液を全身に送り出すという重労働を、心臓は一時も休まず、一日10万回も繰り返しています。
「長さ10万キロメートル、地球約2周半」
こちらは、動脈・静脈から毛細血管まで、成人の全身の血管をつなげた長さです。体重や男女差もありますが、5リットル前後の血液が、この長い道のりを常時相当なスピードで駆け巡っています。
この心臓と血管が、今回のMEWSのテーマ「循環器」の主役です。
多くの循環器疾患が生活習慣と深い関係があること、またいろいろな心臓病のなれの果てとも言われる心不全が、国内で激増しているということなどを背景に、循環器と生活習慣のつながり、主な疾患、当院が行う最新の治療を中心に、循環器病診療の今を解説します。
【主な内容】
- Dr.Dohiの誌上講義
- 解説1:狭心症と急性心筋梗塞
- 解説2:心不全
- 解説3:高血圧から長生きを考える
- 解説4:エコノミークラス症候群と肺高血圧症
- 解説5:不整脈
- 解説6:心臓リハビリテーション
- 心不全患者さんを支える看護
慢性心不全看護認定看護師としての取り組み - 地域医療連携を通じた取り組み
脳卒中・心臓病総合支援センター - interview
使命は、人材を育て、地域医療の未来を担うこと