放射線部 診療放射線技師
三重大学病院の放射線部には、日本にまだ数台しか導入されていない次世代型CTフォトンカウンティングCTをはじめ、日本最高水準の機器が揃っています。そして、もう一つの強みは、総勢53人の診療放射線技師の層の厚さと想いの熱さ。その中で、現在それぞれがイメージするプロフェッショナルを目指して奮闘する、入職一年目の新人が4人います。今回は、そんな4人のVOICEです。
それ行け!三重大学病院。それ行け!新人放射線技師たち。画像を通じて、患者さんに最良の診療を提供するために。
放射線部 | |
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診療放射線技師 | 尾崎 風香さん |
診療放射線技師 | 倉橋 美有さん |
診療放射線技師 | 田島 鈴彩さん |
診療放射線技師 | 中谷 佳那子さん |
診療放射線技師とは?
放射線を使った装置を操作して、診断のために求められた正確かつ有用な画像を提供する役割を持っています。また、放射線を照射し、がんなどの治療を行う役割もあります。
医療機関で医師の指示のもと検査・治療を行う、医師以外で人体に放射線を照射できる唯一の職種です。
幅広い科の症例にレントゲン、CT、MRIなど複数の放射線関連装置を通じて関われる仕事で、患者さんと接する機会も多い仕事です。
撮影条件を考え、患者さんの負担を最小限にしながら、治療のために有用な画像を提供する職業です。
放射線技師を目指したきっかけは?
私が骨折をしたときに受けたX線撮影で、テキパキと撮影に必要な体勢を決め、すばやく正確な画像を出している放射線技師さんと出会ったことがきっかけです。その姿が印象に残り、放射線技師という職業に興味を持ちました。
自分自身が怪我をしてレントゲンを撮った時、技師さんに優しくしていただき安心感を得られたことがきっかけです。
自分が実際に検査を受けた時に、放射線技師という職業があることを知りました。医療関係で働きたいと思っていたので、それから放射線技師を目指し始めました。
進路に悩んでいた時に、放射線技師という職業を知りました。放射線を扱う装置やMRなどの放射線を使わない装置を用いて、検査や治療をする専門性に惹かれ、目指すことを決めました。
実際の臨床現場に入って驚いたことは?
どの装置であっても、意外に運動量が多いこと。モニターを覗いているイメージが強いですが、病棟を回ったり検査室を出入りしたりと1日の歩数が意外と多く、最初のうちは体力の無さを痛感しました。
モニターを見ながらの操作がメインのデスクワークだと思っていたら、意外と歩き回ったり、患者さんに撮影台に乗っていただくときの補助などで体力がいったことです。
胸部レントゲン撮影で、技師側が線量や画像のブレなど確認するべきことがたくさんあること。以前患者として撮られたときは一瞬だったので、驚きました。
結構体力や力がいる場面が多かったこと。病棟に撮影機器を持ち込むときや、撮影のために患者さんの体勢を調整させていただくときに思ったより力が必要でした。
どんなプロフェッショナルを目指していますか?
求められている画像はどのようなものか、必要なものは何か、どのように撮るべきかなどを自分で考えることができ、その上で必要な検査を行うことができる放射線技師を目指しています。
指示通りの撮影を行うだけでなく、患者さんとコミュニケーションを取り、そこから情報を得て、撮影に反映できるような技師を目指しています。
患者さんに不快な思いをさせない対応ができ、どのような症例でも応用してこなせる放射線技師になりたいです。
患者さんにあった撮影を冷静に行え、トラブルにも落ち着いて対応できる放射線技師。まだ焦ってしまうことが多いので、経験を積んで自信をつけていきたいです。学び続けることを大事に、これからも日々努力していきたいと思います。
「放射線技師あるある」で思いつくことは?
MRIを撮影しているときには、撮影する画像によって決まった音が鳴っているのですが、慣れてくると音でどの画像を撮っているのかわかるようになってくること。
造影剤の副作用でまれにくしゃみがあると言われているので、自分もそうかと思っていたら、花粉症でした。
洋服を買う時、金属がついていたら、「これはCTで脱がないといけない服だな」と検査について自然に考えてしまうようになりました。
被ばくについて聞かれることが多いこと。検査によっては、多く撮影されることがあるので、気にされるのだと思います。当院では、厳格な安全基準に則って撮影しています。
患者さんへメッセージを!
患者さんに安心して検査を受けていただけるようがんばります!不安なことや気になることなどありましたら、些細なことでも声を掛けていただければと思います。できる限り寄り添った対応をしていきたいです。
少ない被ばく量で、すばやく正確に撮影できるようにがんばります!
撮影に来られる時は、なるべくゴムのズボンを履いてきていただくと、放射線部での撮影や治療の時には楽です。そして、皆さん、健康に過ごしてください!
皆さんが安心して検査を受けられるよう、日々努力していきます。改善すべきところを見直し、次につなげていきます。よろしくお願いいたします!
尾崎 風香さんの横顔
三重県出身。好物は、辛い食べ物とK-POP。
倉橋 美有さんの横顔
三重県出身。犬、チョコ、抹茶が大好き。苦手なのは、虫と辛いものです。音楽は、洋楽をよく聴きます。
田島 鈴彩さんの横顔
三重県出身。 『劇場版ハイキュー!!』が2月に公開されるので、最近はそれに備えて1期から見返しています。
中谷 佳那子さんの横顔
岐阜県出身。好物はラーメン、趣味はゲームや温泉です。疲れた時は、温泉や岩盤浴でリフレッシュしてます。
医療スタッフや事務職員、外部委託のスタッフを含め、三重大学病院の日々の運営に携わるのは、総勢約2500人。表から、裏から様々な形で関わるその一人ひとりの力や想いが、平常通りの診療を支えています。
安全な診療、優れた診療、質の高い診療、いずれも技術や設備だけでは成し遂げられません。
VOICEのコーナーでは、いろいろなスタッフの声を通して、三重大学病院の診療に欠かせない「人」としての側面をお伝えします。